二次元裏@ふたば
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画像ファイル名:1776530149136.png-(133747 B)
133747 B26/04/19(日)01:35:49No.1421692400+ 04:52頃消えます
「今日はカレーがいいなぁ」
シービーが唐突にそう言い出したのは、もうすっかり日が傾いた春の日の宵のことだった。
正直なところを言うと、あまり気乗りがしていなかった。自分はあまり腹が空いていない上に時間もそれなりに遅かったからである。
「んー…どのくらい食べたい?」
「ものすごく」
だが、彼女はそんなこちらの内心を知ってか知らずか、テーブルに頬杖をついて、煽り立てるような上目遣いでそう口にした。
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126/04/19(日)01:36:12No.1421692462+
冷蔵庫を開けてみると、にんじんが数本あるばかりで肉も野菜もほとんどない。
「材料ないから買い出しに行かないとだぞ」
そう釘を刺してみたが、彼女の瞳はまるで揺らがなかった。
一度心が動いてしまえば、どんな障害があろうと飛び越えて取りに行く。わかっていたことだが、彼女はそういう人間だった。
「行く。
もう、頭の中がカレーでいっぱいなんだ。ほかの料理のこと考えられないよ」

厄介なことはもうひとつある。そうやって自分のほしいものを追いかけている最中の彼女は、心から楽しそうなのだ。
「ね。行こうよ。
どうせならさ、アタシたちだけのカレー作ろう?好きな具もスパイスもいっぱい入れてさ」
何をしていても、一緒に遊ぼうと誘うような彼女の瞳から目が離せない。
226/04/19(日)01:36:30No.1421692515+
「…しょうがないな。
俺、辛いの好きだからたくさんスパイス入れちゃうかもよ?」
「ふふっ。いいよ。
アタシも今日は辛いものの気分だから」
結局、こうやって彼女に付き合ってしまう。
首を縦に振るころには、彼女と一緒に駆け出したいという気持ちが誤魔化せなくなっているのだった。

「ごちそうさまでした。
美味しかったね。」
「うん…あれだけ冒険したのにな。不思議なことに美味かった」
途中から美味しいカレーというより面白いカレーを作ることに夢中になっていた気がするが、出来上がった品は食べたことのない味がするのに美味しくて、嬉しいというより不思議さが勝ってしまった。だが、彼女はさっきよりもますます上機嫌になって、皿洗いをしている間もちっとも離れてくれない。
「お腹いっぱいになったでしょ。今日は泊まっていきなよ」
来た、と心の中で呟く。もう手遅れかもしれないが、一応彼女とはコーチと教え子の関係なのだ。簡単に首を縦に振るのは憚られる。
326/04/19(日)01:36:44No.1421692551+
とはいえ、彼女の誘いを無下に断るというのもまた考えられないことだった。なので、まずはお互いに仕方ないと言えるような穏当な理由を探すことから始めることにする。
「…着替え持ってきてないぞ」
「近くに店ならあるよ」
一つ目の理由はあっさり却下された。物理的な障害など、今の彼女には物の数にもならないのだろう。
「…明日も仕事あるしさ」
「うん。知ってる。だから一緒に学校行こ?」
それではと今度は社会的な理由を持ち出してみたのだが、やはり無駄だった。そもそも彼女に稽古をつけることが仕事なのだから、それが彼女から離れる理由にはなり得なかったのかもしれないが。
426/04/19(日)01:36:57No.1421692591+
肩越しに乗り出してきた彼女の顔は、痺れを切らしたと言わんばかりに口を一文字に結んだ膨れっ面だった。
「もう決めたんだもん。
今日はきみと一緒にいる。それまで寝れないかもしれないよ?」
また、この顔である。意地を張る姿も可愛らしいでしょうと、何もかも見透かしたような顔。もう答えは出ているのにいつもこの顔に屈してしまうのが悔しくて、虚勢を張るためだけにするこのやり取りさえ、彼女はきっと楽しんでいるのだろう。

次はどんな甘い顔で攻めてくるのだろうと身構えていると、彼女はふっと寂しそうな顔をして、肩口から顔を離した。
「…でも、しょうがないかな。
きみが望まないことをするのはもっと嫌だから」
全く予想していなかった反応にどうしていいかわからずにいると、あっさりと巻き付いた手が離れて、どうぞ、と言わんばかりに玄関に道が開けた。
526/04/19(日)01:37:12No.1421692653+
「…」
形だけ目を向けてきた正しい選択肢に彼女自身の手でいきなり引き戻されて、脚も心も動揺で小刻みに震えている。振り向いて彼女の顔を見やると、シービーはいつもと変わらない楽しそうな微笑みを浮かべていた。
それを見て、わかってしまった。こちらが結局彼女の誘惑に勝てないことなど、彼女はとうの昔にお見通しなのだ。
彼女にとって、この駆け引きに勝つことは既定事項でしかないのだろう。彼女が楽しんでいるのは、どんなふうに勝つかという一点なのだ。
彼女は完璧に勝ちたいのである。ありきたりの正しさなどかなぐり捨てさせて、自分の口からはっきりと、彼女がほしいと言わせたいのに違いない。

「はー…」
我ながら、とんでもない相手を好きになってしまったものだ。どれだけ掌の上で弄ばれても、脳が嬉しいという信号しか返してこない。
その信号が足に届くと同時に、踵を返して彼女を抱きしめた。
「…!」
「どうせ俺は意志の弱い人間ですよ。
…ごめん。ほんとはずっとこうしたかった」
626/04/19(日)01:37:27No.1421692711+
弱い自分を許すように、腕の中のぬくもりから声が聞こえた。
「…ふふっ、いいね。素直でかわいいよ、今のきみ」
男としてはあまり嬉しくない褒め言葉だが、彼女が愛してくれるならもうなんでもいい。
彼女をこの手の中に収めておきたいなんて願いは、きっと一生叶うことはないけれど。
「誰かのためにいろんなことを我慢できるきみは、とっても偉いと思うけどさ。アタシの半分でもいいから、もっと素直になってみなよ。
きみのわがままをもっと聞いてたいから」
せめて彼女を満たしてあげられるように、何もかも捧げることだけは許してほしい。
726/04/19(日)01:37:44No.1421692755+
飾り気のないTシャツを手に取って籠に放り込もうとすると、彼女が目で制止してくる。
「こっちがいいなぁ」
だがそう言って彼女が持ってきた服は、先程自分が買おうとしていたものと然程違うようには見えない。
「あんまり変わらなくないか」
「手触りがいいからさ。これなら一晩中、ずっと触っててもいいかな」
彼女といると、自分がもう大人だということを時々忘れてしまいそうになる。
好きな料理を作って、夜中に買い物に行って年甲斐もなくはしゃいでみたり。それが愛するひとのためだと自覚させられて、ひどく甘い気持ちが溢れ出してしまったり。

でも、それでいいんじゃないかとも思う。
「…じゃあ、シービーも触り心地のいい服にしてくれよ?
俺もできるだけシービーとくっついてたいから」
「そんなことでいいの?
…ふふっ。でも、いいよ。きみにぎゅってされてると、すごく安心するからさ」
ほんの少しだけでも、好きなひとと愛し合うことだけを考える時間がある人生は、きっと瑞々しいものなのだから。
826/04/19(日)01:38:01No.1421692803+
アタシはハンモックで寝るのが好きだ。ほんの少し肌寒い季節になったとしても、ベッドには滅多に入ることはない。だから、ロフトの上に置いてある布団は殆ど使ったことがなかった。
「ちょっと狭いか」
「そうだね。だからもっとくっつかなきゃ」
その小さなロフトに布団を敷いて、小さなランプの灯りをたよりにきみと抱き合っていると、紛れもなく自分の家なのにどこか知らない場所に来たような気がする。
「ほら。やっぱり抱き心地いいでしょ」
それがひどく楽しい。きみと一緒にいると、こんな近くにいても冒険ができるなんて。

「ね」
「…ん?」
眠りに落ちようとしているきみには悪いけれど、アタシは今のきみがひどく好きだ。いつもよりちょっと子供で、ずっと素直でいてくれるきみが。
「今、どんな気持ち?」
普段なら絶対に答えてくれないこんな質問だって、きっと今なら素直な想いを返してくれるだろうから。
926/04/19(日)01:38:14No.1421692842+
半分しか開いていないきみの瞼の奥に、甘く蕩けた光が宿っている。
「…幸せだけどちょっとさみしい。
こうしてたら、すぐ朝になっちゃいそうでさ」
いつも頑張っているきみが、このときだけは大人の責任を肩から下ろして好きなだけ甘えてくれる。
それがひどくうれしかった。
「いたいだけいればいいんだよ。
次の夜も、そのまた次の夜も」
1026/04/19(日)01:38:35No.1421692912+
誰かが誰かを好きになるのは、誰にも止められない自由だけど。
「…困るよ。
もう離れられなくなるだろ」
「だめなの?
アタシはうれしいけどな」
──きみにはずっと、アタシのことを好きでいてほしいな。
1126/04/19(日)01:39:13No.1421693032+
おわり
駆け引き上手なCBに好きなように弄ばれたい人生だった
1226/04/19(日)01:42:40No.1421693650+
自分が愛されてることを確信してる女の子の言動からしか得られない栄養素がある
1326/04/19(日)01:46:34No.1421694273+
いつも終電が行っちゃうまで引き留めるくせにたまにちょっとさみしそうに仕事なら仕方ないねって言うとトレーナーは自分から戻ってくるぞ
1426/04/19(日)01:49:44No.1421694777+
普段はカラッとしてるのに気に入った相手にはわがまま言って甘えるCB好き
1526/04/19(日)01:53:36No.1421695353+
回りくどいイチャイチャ好き
1626/04/19(日)01:55:05No.1421695546+
スレッドを立てた人によって削除されました
やはりシービーは異性のトレーナーの方が似合う
1726/04/19(日)01:56:24No.1421695740+
1826/04/19(日)01:57:19No.1421695870+
日が傾いてるのか宵なのかどっちなんだ
1926/04/19(日)02:04:47No.1421696905+
スレッドを立てた人によって削除されました
>やはりシービーは異性のトレーナーの方が似合う
だから感想レスも同じ「」の他の怪文書よりは賑わう
2026/04/19(日)02:05:21No.1421697001+
好きな相手に自分から好きって言ってほしいだけの可愛いわがままですよ
2126/04/19(日)02:11:18No.1421698069+
わがままフリーダムキャッツ!
2226/04/19(日)02:18:12No.1421699117+
CBがトイレか何かに立とうとしたら逆にシビトレが行かないでって抱きしめちゃうんだよね
すぐに離すけど戻ってきたCBはずっと嬉しそうに尻尾振ってるんだよね、
2326/04/19(日)02:32:04No.1421701238+
この日トレーナーが適当に買って置いていったシャツを普段着にしててほしい
またトレーナーが来て貸した時にはほんのりシービーの匂いがついててほしい
2426/04/19(日)02:40:00No.1421702472+
ラフなタンクトップ姿で布団の上で脚パタパタさせながら待ってるシービー
2526/04/19(日)02:47:34No.1421703729+
>ラフなタンクトップ姿で布団の上で脚パタパタさせながら待ってるシービー
クッション抱っこしてさみしそうにしてたけど顔を見せたらにっこり笑って両手を広げられてもうどこにも逃げられなくされたい
2626/04/19(日)03:10:01No.1421706208そうだねx2
スレッドを立てた人によって削除されました
弱者男性の妄想すぎる…
2726/04/19(日)03:14:01No.1421706505+
スレッドを立てた人によって削除されました
>>やはりシービーは異性のトレーナーの方が似合う
>だから感想レスも同じ「」の他の怪文書よりは賑わう
まるで女トレだったらこんなに感想レスつかないみたいに言うじゃん
2826/04/19(日)03:38:29No.1421708030+
スレッドを立てた人によって削除されました
男性トレーナー前提スレ感謝

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