生きた時代が変われば言葉の意味も価値観も変わりうる。確認してくれるだけマシというものだ。
そもそも山田先輩を現世に甦らせた張本人である俺には勘違いを責める資格はないんだが。
ほれ見い、さくらなんかよう分からんけど話合わせよった方がよかと？って顔をしとるぞ。

「そう、なら安心したわ。皆アルバイトでは巽の姓を名乗ってるし、さくらが1号だからてっきり」
「そうそう、私が1号やけんね！げつがてんしょー？みたいな……」
「ハイハイやめやめ！この話ここまで！ほれさっさと行った行ったゴーゴーゴーゴゴーゴー！！」

全然全くノーダメージなのだが痛くもない腹を探られてもその……そう、プロデューサーとして示しがつかん。
俺は仲良しゾンビィどもを押し出して見送り、部屋に鍵をかけた。

「まったく、山田先輩も存外意地が悪い……いや逆か」

この佐賀の人口の多くは山田先輩のように昭和の時代を生きた年配の方々だ。
頭では分かっていても引っかかる方も居るかもしれない……そう伝えたかったんだろう。

「未だに昭和の価値観を引きずってる人は多くないだろうが、俺も気を付けんといかんな……ん？」

その時、俺の部屋に控えめなノックの音が響いた。
今夜は皆泊まりの仕事で、帰ってくるのはバイトに行った純子だけだったはず。

「なんじゃい、まだ起きとったんかい……入れ」

後になって思えば山田先輩は暗にこの事を示唆していたのかもしれない。
こうして俺は迂闊にも昭和の怪物を招き入れ、多いに反省する羽目になるのであった。

たえちゃん絶対そこまで考えてなかよ…

ゾンサガの怪文書見るの何年ぶりだろう…

やっぱからつバーガー店員をOLと言い張るのは無理があるって！

🍄<4号ってそういう意味ですよね。。。？

怪物扱いなんだ…

まさおも！？

サキちゃんをお妾さんに据える肝っ玉はないよ…

>まさおも！？
だがリリィなら……？

>だがリリィなら……？
ちんちくのちんちくが！