二次元裏@ふたば
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画像ファイル名:1778508678496.jpg-(272901 B)
272901 B26/05/11(月)23:11:18No.1428987851+ 00:54頃消えます
「何してるんですか」
うら寂しい月夜には似つかわしくない少女に声をかけられた。こちらを正視しないよう半身で構え、緊張に力む両腕はボクサーのように胸元を固くガードしている
何を、と言われても「」は「」なので返す言葉を持たない。どんな時代であれ天下の往来でズボン半脱ぎかつ謎の板を片手に間抜け面を晒しているおっさんに発言権などない
「フリーWi-Fi探してます」
代わりに口を滑らせた。お気に入りのFANZA動画でおシコり倒そうと思った矢先のタイムスリップであり、1999年の一般レベルでは意味不明な発言であることを除けば嘘ではなかった
きらり、こちらを警戒している少女の目が光る。ガードが緩み、身体が正面に向き直り、それどころか一目散に「」の目の前まで駆け出してくる
「Wi-Fiっ!?それにこれって……スマホ!?」
大変に興奮した様子の少女から自分のおかれた状況を説明されるまで、「」はただぽかんと大口を開けて呆然とするほかなかった。でも勃起はしていた。少女の甘い体臭が鼻孔に不埒な悪戯をするものだから、仕方のないことだった
削除された記事が1件あります.見る
126/05/11(月)23:14:11No.1428988795+
「何してるんですか」
あきれ果てた声が聞こえる
何を、と言われても平成エッチブックを読んでいるとしか言いようがない。どんな時代であれ人間はエロなのだから、動画が見れないなら本で、本も駄目なら妄想でヌくまでだった
「……隠してください、せめて」
あの出会いから三ヶ月経った。「」は「」なので何の役にも立つわけがなく、それどころか少女……明智あんなが世話を焼かなければとっくの昔に飢え死にしているはずだった
明智にしても「やっと見つけた同時代人がコレか」という気持ちは多分にあったものの、そこで見捨てられるような性格でもなく、探偵事務所の清掃員という形で「」をしぶしぶ匿い、なんやかんやで今に至る
「……三ヶ月、経ちましたよね」
返答はしない。慰めなど求められていない事は「」でも察せられた
「……ほかの人、いないですね」
事実だった。「」以外のタイムスリッパーはどこにも見つける事ができなかった
「…………かえりたい……」
明智あんなは嘘の付けない少女だった。「」はかけるべき言葉を見つけられなかった
その日もいつもと変わらない。冴えたアンサーなどどこにもない状況と沈黙を、ただ二人で耐えるしかなかった
226/05/11(月)23:22:54No.1428991575+
書き込みをした人によって削除されました
326/05/11(月)23:22:58No.1428991589+
「〜♪」
メロディに合わせて揺れる明智の後姿を、「」はじっと見つめていた
幸運だったのは、スマホが充電ケーブルごとスリップしていた点だった。オフラインだが、いくつか保存していた動画や音楽を再生することはできた
「これ、流行ってましたよね!」
振り向いた明智の笑顔に「そうだね」と愛想笑いで返す。くだらない流行歌だ
それでも、今ここにいる少女が縋るように聞いているさまを見ると、冷笑する気にはどうしてもなれなかった
律儀にスマホを返しに来た明智に「それ、あげるよ」と告げた途端、彼女の笑顔が急速に温度を失っていく
「……どうして、ですか」
「」はできるだけ論理的に説明した。自分も帰りたいと思っていること、そのために広範囲で情報収集しなければならないこと、危険が伴うので明智を巻き込むわけにはいかないこと、方法が見つかったら必ず共有すること
理解は、得られなかった。その日「」は明智が人目をはばからず号泣しながら駄々をこねる姿を初めて目にすることになった

「今日も探偵、がんばろうねっ!」
翌日。元気満開で笑いかける明智に、「」はいつも通りの愛想笑いで返す
ぬかるんだ梅雨の空気がまとわりつく朝だった
426/05/11(月)23:38:06No.1428995935+
「どこに行ってたんですか」
明智の声は妙に怒っていた。「」ごときがどこにいようと、もっと言えば生きていようと死んでいようと実利的には何も影響はないにもかかわらず怒っていた
確かに今晩は『スマホの日』だった。二週間に一度、一時間のうちに「」のスマホを探検して新しいコンテンツを探すふたりあそび。時に猫の動画を見つけたり、時にデジタルエッチブックを見つけたりとまぁそれなりに楽しい
なので「」は「」なりの気遣いをした。具体的にはスマホを事務所に置き、画面ロックパスを記載したメモまで添え、万全を期して居酒屋に行った
なのに明智は怒っていた。ふたりあそびなのに一人残されたのだから怒って当然なのだが、「」にその辺の機微を求めるのは少し無理な話だった
「」よりいくらか聡明な明智は支離滅裂な言い訳の中から離別の意志がない事を察知すると、深いため息をつきながらソファに腰かけた「」の膝上へと乱暴に落下する
「……今から。もう一回」
断定口調で頬を膨らませた明智は、スマホのロック画面を表示させて「ん!」と「」に突き出してくる
観念するしかない夜もあるのだと、「」はようやく悟ったのだった
526/05/11(月)23:41:25No.1428996921そうだねx2
何の何の何!?
626/05/11(月)23:44:11No.1428997692+
続きは?
726/05/11(月)23:53:36No.1429000262+
「眠れない日ってどうしてますか」
ずいぶん唐突な質問のように「」には聞こえた。明智は中学二年生、不眠症なんぞ十年早いと無駄に重ねた年齢でマウント取ってやろうかとも考えたが表情が深刻だったのでやめた
かといって誠実に回答するとオナニーになってしまう。眠くなるまでシコる、これね!なんて言えるわけがない
「なんか一時間くらいのストレッチとホットミルク……?」
こうなればうろ覚えの吉良吉影にでも力を借りるほかない。明らかな受け売りに眉をひそめる明智は、それでも会話のラリーを返してくる
「……効かない時は」
「逆立ち?」
「なんですかそれ」
いつも通りのため息。こうして会話が終わる。解決策もなく、ヒントもなく、放たれた会話は落としどころを失って二人の間で消えていく
「……りんご」「ごりら」「らんどせる」「るーる」「るくそーる」「どこだいそこ」「はいおじさんの負けです」
いつも通りのしりとり。緊張もなく、不安もなく、命のように無意味に始まって終わる
「おじさんの負けなので」
明智は行儀悪くソファに寝転がって、呟く
「私が眠くなるまで、なにか話してください」
日付が変わろうとしていた
826/05/12(火)00:03:34No.1429002880+
ダイヤモンドは砕けないも1999年の話なんだね…
926/05/12(火)00:09:32No.1429004446+
明智は見るからに不機嫌だった
もう一人のプリキュア、小林が彼女の親友たちと遊びに出かける日。明智にとっては「」と過ごさざるを得ない日
「スマホ見る?」
「いいです。スマホの日じゃないので」
ぷいっと目を逸らし、けれど渡された紙パックのジュースはぶんどる
眉間にしわを寄せた八の字眉毛でぢゅーっと勢いよくジュースを吸い上げる明智を見つめて、それでも当初に比べればまだいいのではないかと「」は素人考えに浸る
「」がスリップしてきた当初、こういう日の明智は機嫌の良し悪しもわからないほど感情を押し殺していた。こうして年相応にぷりぷり怒っていられる方がいくらか見ていて安心する
「おじさんは一人が寂しくないんですか?」 
「びっくりするくらい家族とも友達とも疎遠だからね」
この問答も何回か繰り返している。こう答えると明智はいくらか機嫌の直ったような、安心したような顔をするので「」としては楽だった
「じゃあ、私を寂しくさせないように張り切ってください」
「スマホで「それ禁止です」
悪戯っぽく笑う、わがままな明智あんなの表情を見られるようになったのは、つい最近のことだ
1026/05/12(火)00:13:32No.1429005512+
それな
1126/05/12(火)00:25:57No.1429008638+
明智が無意識に依存してるといいと思う

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