またとない最強クソ坊主になろうぞ

さて、｢｣が玄雲との死闘を繰り広げている裏で、千鶴を探すべくその場から逃げ出した露。
当然、彼女には千鶴を探し当てる手立てなど無い。
それでも｢｣が異常な強さとなった玄雲を止めている内に、何とか目的を果たさねばならないと駆けていく。
①｢……こんな時、御祭神ならどこを探せって言うかしら｣
②｢私一人で何とかなるの……？｣
③｢そういえば昔、御祭神が言ってたわ……｣
④ある種の天啓のようなものが道を指し示した
dice1d4=4 (4)

神の声じゃ！！

ウォーッ！御祭神！俺に道を示してくれ！
(((あっち)))

青いの…心が迷ったら…撃つのはやめとこう…

｢玄雲から逃げてきたからって、私にどうしろって言うのよ……！｣
渇く喉を気に停める間も惜しみ、息を切らして走る露。
しかし手がかりと呼べるものは何一つとしてない。
玄雲を問い詰めて千鶴の場所を吐かせるつもりだったのに、アレは最早化生の類と化し、自分では相手にもならない何かに変貌していた。
もう直に戦は始まり、泰党は攻め滅ぼされる事になる。
だからといって今、露が陣に向かって異常な何かとなった玄雲が黒幕である可能性があるなどと言った所で、信じてくれる者など誰もいないだろう。

もう無理かもしれない。
思わず天を仰いだ露の目に飛び込んできたのは、部屋で飼っていた筈のカササギの姿だった。

強化露とカミサマ同時に相手取るのはまあまだ僧兵クソつえぇ！でなんとか収まる範疇かもしれんけど百以上の魔女集めてるのはもう明らかになんかヤバいのと悪魔の取引してるんよ

｢あれは父上に貰ったカササギ……？どうして……！｣
｢｣の言う、遠くの地から連れてこられたというカササギ。
自分は猫派だけれども、それでも一生懸命大切に世話をしていた貴重な鳥が一体何故こんなところを飛んでいるのか？
とはいえ、この緊急時にそんな事に構っている場合では無い……そう切って捨ててしまおうと思った露だったが、飛んでいく方角を見て何かを思い出す。
｢あの方向は確か……御神木！｣

やはり厄ネタか…あの神木

神木の方へ飛んでいくカササギを見た露は、かつて｢｣と父が言っていた言葉をそれぞれ思い浮かべる。
なんでもないただの木を神と信じ、何百年も祈りが向けられるから神木になる。
そしてその神木の下には、水名の祖霊が眠っている。
｢……そうか、なら……あの先に千鶴がいるかもしれないわ！｣
人身御供の可能性へと思い至った露は、御神木へ向けて走り出した。

その祖霊が眠ってる神木から不吉な気配がしてるんだが？

> 自分は猫派だけれども
ダメだった

夕焼けが辺りを赤く染める頃。
神木の傍まで辿り着いた露は、ついこの間｢｣と再会した時の事を思い出す。
あの時も確か、この場所は真っ赤に染っていた。
(夕焼けの色で御祭神の血を思い出すなんて……私、おかしくなっちゃったのかしら)
実のところ露は、
①自分が最近おかしいなという自覚はあった
②｢｣に影響されてる感覚はずっとしていた
③時々冷静になって自分を顧みないと引き摺られるくらいには｢｣に毒されている自覚があった
④いっそこのまま｢｣と同じように、神様にでも変われれば世を平和にできるのに……とさえ思っていた
dice1d4=3 (3)

もうだいぶカミサマ寄りの価値観してるよ
さっきも普通にカミサマの蘇生を戦術に組み込んでたし…

だいぶ手遅れで笑う

全てはあの日、神社で｢｣と出会った時から始まった。
多くの物語を聞き、英雄達に憧れ、技を磨いて、民の安寧の為に戦ってきた。
だからこそ千鶴という戦神子と心を通わせ、仲良くなる事が出来た。
自分でもちょっと最近浮世離れというか、｢｣に毒されているような気がしてきているけれども、それでも露は｢｣に感謝していた。
｢千鶴ー！何処かにいるんでしょう！？返事をして！｣
その｢｣に頼ってまでここに来たのだから、必ず千鶴を救い出さなければならない。
根拠なんてものは何処にもないが、きっとこの近辺の何処かにいると信じて探す露の頭に、千鶴の声が響く。

4になるのもそう遠くないな…

カミサマずっと独りぼっちだから付き合ってやってくれ

神木の下から、苦しみ喘ぐような千鶴の声が響く。
彼女を救うにはこの木を斬り倒す他に道は無い。
露は、
①｢祟りでも何でも、私が受け止める｣
②｢悪いけど、私には千鶴の方が大切なの｣
③｢千鶴の為、ひいては民の為……！｣
④｢祖霊の宿りし御神木、私が斬り捨てる！｣
dice1d4=2 (2)

つゆちづはやっぱりキテるよね

全身全霊で振るわれた刃が、神木を一刀の元に斬り倒した。

そして、
①解放された千鶴と共に玄雲に立ち向かう露
②そこへ数多の魔女が飛来する
③そこへ玄雲が
④｢……少し時間がかかった｣
dice1d4=3 (3)

クソ強坊主！

うわ来た

またとない出番となろうぞ

帰れー！

｢莫迦な……露、一人で泰党の娘を見つけ出したのか！？｣
千鶴の救出に成功した露の前に姿を現したのは、｢｣が足止めをしていたはずの玄雲だった。
｢……クソ、坊主……テメェ……よくもやってくれたな……！｣
｢玄雲、御祭神はどうしたの……！？｣
｢奴は今頃無間地獄の中、二度と出ては来るまいよ｣
驚きながらも槍を構えた玄雲を前に、息も絶え絶えの千鶴を横たえた露は、たった一人刃を向ける。
一人で勝てる相手だとは思わない、それでも｢｣が玄雲の言う無間地獄とやらを脱して来る事を信じて、露は立ち向かっていく。

dice2d100=55 49 (104)
(左＞右で露の勝利)

ギリギリ！

勝った！

よっしゃ！！

無間地獄に落ちたら地獄を死体で埋め立てて這い出てくる
御祭神はそういう方です

今日からお前も「英雄」だ

｢うあああああああああああっ！！！！｣
猛々しい咆哮と共に、蜻蛉に構えた露が走る。
玄雲は力で露に勝り、技で露に勝り、経験で露に勝り、策で露に勝る。
勝っている所など何一つだってない。
それでも何か手があるとしたら、それは気迫の勝負しかない。
打つ手が無いのならば、端から何を弄する必要も無い。
ただ全身全霊、己の全てを叩きつける他に、死中に活を見出す方法は無いのだ。

>無間地獄に落ちたら地獄を死体で埋め立てて這い出てくる
>御祭神はそういう方です
死の神として信仰されてたこともあるらしいからむしろ地獄の方が本領発揮できるんじゃないか？

なんで魔法少女より強いんだよおかしいだろ

露がぼっけもんになっちゃった…

ただ無策に正面から駆けてくる露に対し、玄雲は無造作に薙刀を突き付ける。
露はそれを、真正面から受け止めた。

>死の神として信仰されてたこともあるらしいからむしろ地獄の方が本領発揮できるんじゃないか？
地獄に落としたつもりがむこうにフーリンカザンを与えてしまった…

魔法少女的真実をカミサマから聞いてるのか？

第29話 『貫け、奴よりも速く』

｢なっ……！｣
露の身体に、深々と薙刀が突き刺さる。
それでも露は止まらない。
むしろその勢いを増し、一歩、また一歩と玄雲への距離を詰めていく。
生き神でもあるまいに、自らの肉体を刃が裂くのも気にも留めずに突き進む露の気迫を前に、思わず玄雲が一歩後退る。
そこへ、
①鎖が玄雲の足を捉えた
②鎖が玄雲の腕に巻き付いた
③露の背後から千鶴が飛び出した
④｢アタシにだってなぁ……意地があんだよ……！｣
dice1d4=4 (4)

合体攻撃ヤッター！

意地があんだよ！魔法少女には！

やれーっ！赤いの！

パープルアタック！！

自ら捨て身に追い込み死中に活を見出すのはカミサマの得意技というか不死身のカミサマしか普通はやっちゃいけない技だがそれでも捨て身にならなければならない時がある

先程まで死に体だった千鶴が露の背後から飛び出すと、玄雲の肩に鎖鎌を突き立てた。
思わぬ奇襲に対処の遅れた玄雲は、片腕の力を失いながらも千鶴を振り解きその場から逃れようとするが、自分諸共絡め取るように巻き付いた鎖がそれを許さない。
｢やれ……露ーーーっ！！｣
天高く振りかざした刀が、玄雲に向かって振り下ろされた。

魔貫光殺砲ーッ！

今度こそ、その身を袈裟に斬られた玄雲が崩れ落ちる。
同時に鎖が断ち切られ、千鶴もまた転がった。
①｢……やった……勝てた……｣
②｢けど……まだ、終わりじゃないわ……私は……｣
③｢争いを、止めないと……｣
④｢…………｣
dice1d4=1 (1)

勝ったなガハハ

やったか！？

大人しく死んどけ！

そう！メインディッシュは紛争の停止なのだ！

>そう！メインディッシュは紛争の停止なのだ！
あとカミサマが引き受けてる100を超える魔女もな！

玄雲という、妖魔をも凌駕する化け物を相手に勝利を収めた。
その事実に一瞬歓喜する露だったが、まだ決着はついていない。
相磨と泰党の争いを止めなければならないのに、身体が一歩も動かない。
如何に人の身を超えた魔法少女とて、消耗は否めず、露は膝から崩れ落ちるように倒れ込む。
そして……
①そのまま意識を失った
②｢……ま、まだだ……まだ拙僧は……！｣
③｢よくやった、後は任せていい｣
④｢……切ってしまったか｣
dice1d4=2 (2)

しぶとい！

アイエエ…何なのこの人ぉ…

しつこい 玄雲は本当にしつこい
(中略)
理由はひとつ
玄雲は異常者だからだ

御神木の悪いものに取り憑かれたりしてる？

マズイ拙僧言われると脳にンンンンが浮上してくる

袈裟に斬られ、止めどなく血を流しながら、それでも玄雲は立ち上がる。
｢拙僧はまだ、終わる訳にはいかぬ……！｣
藻掻くように、這うようにして何処かへと歩き始めた玄雲。
しかし彼の前に立ち塞がる者の姿があった。
｢坊主、何処へ往く？目指す新天地は何処にもないよ｣

カミサマ！

新天地を目指すために不死になったのにたどり着けなかったカミサマが言うと重みが違うね

｢やはり……最後に立ちはだかるのは、お前か……生き神……｣
玄雲の仕掛けた無間地獄より、
①純粋に無限に死にながら一体ずつ処理し続けて
②奥の手の一つを使って
③奥の手の中の奥の手を一つ使って
④語るべきでは無い業によって
dice1d4=3 (3) 帰還を果たした｢｣が、彼の前に立ち塞がる。

つまり他にも幾つかある…？

「奥の手」と呼べるものがいくつもいくつもある時点で怖いよ…

>「奥の手」と呼べるものがいくつもいくつもある時点で怖いよ…
いいだろ？8500年生きてるんだぜ？

> ④語るべきでは無い業によって
こっちも気になる！
危なかったといいこのカミサマ回収されるかも分からない気になる伏線をどんどん増やしやがるからちくしょう！

つまり百以上の魔女を同時に相手取るレベルになって奥の手の中の奥の手の一つがようやく解禁される位の底の深さな訳だな？

とはいえ基本的にはゾンビアタックで済むだろうしな…今回は急ぎだったから使ったんだろうけど

魔法少女でありながら、神に至る程の信仰を集めてしまったが故に成立する秘中の秘技。
魔女化の際、感情の相転移によって発生する莫大なエネルギー……それに信仰という外付けの感情エネルギーが含まれている事を利用し、物質化した正の感情と負の感情による対消滅を意図的に生じさせる荒業。
｢｣は
①自爆
②魔女爆弾
③神核砲
④"火"
dice1d4=3 (3) (｢｣命名)とでも言うべきそれによって、一切合切を吹き飛ばしたのである。

核！？

そんなボルテッカみたいな真似を生身でやるなんて…

虚式紫ってやつだな

兎にも角にも、魔女結界を脱出してきた｢｣は玄雲に問い掛ける。
①｢その力は英雄のそれに近い、どうやって手に入れた？｣
②｢その身は魔法少女に似ている、何をした？｣
③｢……思い出した｣
④｢……英雄のなり損ないか｣
dice1d4=4 (4)

“火”だと多分神話でブラフマーストラとかソドムゴモラのアレみたいな呼ばれ方する類の物になってたか…？

ここまでの大技なのに奥の手の中の奥の手その1なのすごいな！

なんかすごいことになってるな…

｢……英雄のなり損ないか｣
玄雲に対し問い掛けとも答え合わせとも思えるように放たれたそれは、ある意味では｢｣自身の記憶への問い掛けでもあった。
｢｣の脳裏に思い起こされるのは、人の祈りが集い、人に望まれて生まれる……神と同じプロセスながら、神のように数百年現世にしがみつく事は出来ず、それ故に流星の如く燃え尽きて散っていく英雄達の姿。
しかし時折その中には、真に相応しき者になり得なかった者達が存在する。
｢なり損ない、だと……？｣

>魔女化の際、感情の相転移によって発生する莫大なエネルギー……それに信仰という外付けの感情エネルギーが含まれている事を利用し、物質化した正の感情と負の感情による対消滅を意図的に生じさせる荒業。
困るんだよねそんなことされちゃ
君は不滅でも宇宙はそうじゃないんだよ？

こう…なんていうか…ロックマンXで言うVAVAみたいなのは出てくるってことか

お前は選ばれなかった…

｢時折あった。一人では何も成し得ず、後から何かが埋まる事で成る者｣
それは時に武器であったり、神託を受けたと思い込む狂気的な信仰心であったり、或いは極限にまで突き詰めた鍛錬の果てであったり。
生まれながらに天命を背負っているのではなく、後天的にそれに突き動かされる可能性を持つ者。
それこそが、｢｣の言うなり損ないである。
①｢坊主、願われた？｣
②｢坊主、関わった？｣
③｢坊主、何処へ至ろうとした？｣
④｢……薙刀捌きで思い出した｣
dice1d4=2 (2)

｢関わった？魔法少女に｣
所詮はなり損ないであると言われた玄雲は、続けざまに放たれた言葉に苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。
｢……私は、私が望んだように事を成そうとしたのみよ｣
｢違う。一人での程度は知れている｣
｢程度が知れている……？｣
｢少し前に見た時には、それほどの力を持っていなかった。それだけの力を身に付けたのは、神社に来た後｣

魔法少女がなんか固有でやった…？

そこまで言われて玄雲は、ようやく重い口を開いた。
事の発端は、
①神の存在に焦った玄雲が荒行に臨んだ事
②玄雲自身が妖魔に呑まれかけた時の事
③寺で世話をしていた孤児達
④自らの血筋を知った事
dice1d4=1 (1)

まさかさっきの100以上の魔女は…

社には生きた神がいる。
報告を受けた玄雲は、当初それを信じてはいなかった。
御仏にしても神にしても、現世にいる筈が無い。
もしも本当におわすのならば、戦や飢饉など無くすように動いている筈である。
一人の僧侶として仏門に帰依している玄雲の信仰心に一点の揺らぎも無いとはいえ、世の乱れを憂うが故に神や仏という存在の無力さを感じていたのも事実であった。

神など居よう筈がない。
恐らくは何かを見間違えたのだろう、そうに決まっている。
何れにせよ水徳寺の勢力を増大させる為に神社を併呑しようとしていた玄雲は、その真偽を確かめるべく向かい、そこで恐ろしいものを見てしまった。
｢｣という、本物の神を思わせるものがそこにはいたのだ。

最終的にカミサマ(からできた肥料)は飢饉を解決したわけだしな

ホンモノ見ちゃうとね…そうだね…

しかしそれはあくまで神"らしきもの"であり、本物では無い。
畏れを感じたが故に触れる事こそ諦めたものの、紛い物であるとして目を背けていた玄雲は、｢｣が自らの生み出した肥料によって飢饉の対策を始めたと聞き、心の底から震え上がった。
真に民を思い動く神がいるのならば、我らが信じる御仏は何なのか？と。

神と崇められるものがちゃんと直接手を貸してくれるわけだもんね
そりゃあまぁ…神職の人間には…

それで生き仏か…

玄雲にとって、
①信仰の揺らぎは自己の死を意味していた
②水徳寺とは己であり、その存亡は自らの生死でもあった
③自分の信心以上に、御仏を信じる者達を案じていた
④神に成る者がいるのならば、自分も成れる筈であると思う他になかった
dice1d4=3 (3)

生臭なんて言ってごめんよ…

>生臭なんて言ってごめんよ…
今や血生臭坊主だもんな

縋るものの基盤が崩れたら人は脆い

>生臭なんて言ってごめんよ…
平時なら基本出てこないんだよ情報も規制されてるしカミサマパワーも奮う理由も無いし
神仏習合の流れで取り込もうとしたのがトリガーになってしまった

既に僧侶として長く生きてきた玄雲からしてみれば、例え他に神がいたとしても、御仏への想いが今更変わるものでは無い。
しかしそれ以外の者達はどうだろうか？
信仰とは、己の心を守り、縋り、律する為のものでもある。
今まで信じてきた御仏が、民を救う力無きものであったと人々が悟ってしまった時、どうなるのだろうか？
憤るだろうか？
嘆くだろうか？
苦しむだろうか？
玄雲は神の実在によって仏門に縋った他の者達が苦しみかねないという現実を前に、酷く狼狽した。

神がいるというのならば、仏もまたいるのが道理である。
そして自分達はその御仏となるべく修行を積み重ねてきたのだから、いつかは辿り着ける筈である。
だがそのいつかは、可及的速やかでなければならない。
露と関わる時間も減り、益々精神的に追い込まれるようになった玄雲は、必死になって荒行を積み続けた。
その中で玄雲は、
①命を失いかけた
②負の想念から魔女の影響を受けてしまった
③どれほどの苦行を成し遂げても何にもなれないと悟ってしまった
④一度死んだ
dice1d4=1 (1)

露が割と頻繁にカミサマに会いにいけた理由はこれか…

荒行とは、読んで字の如く困難なる修行である。
命懸けの修行を積み続ける日々の中で、遂に限界を迎えた玄雲は、生きたまま御仏に至らずして現世を去ろうとしていた。
そんな折、水徳寺で受け入れていた孤児達の中で戦神子へと至るものがあった。
その願いは、
①玄雲様を生かして欲しい
②玄雲様に死なないで欲しい
③玄雲様が思うようにあってほしい
④本物の仏様が見たい
dice1d4=4 (4)

露は「」と出逢って光を見出して
玄雲は「」を見て暗い影に落ちざるをえなかった

さすが営業チャンスを逃さんな練り物は

水徳寺に引き取られ、仏門に何の疑念も抱かず育った孤児の素朴な願い。
その想いが、今まさに仏にならんとしていた玄雲のなり損ないの因果と結び付き、作用した。
既の所で息を吹き返した玄雲は、遂に自分が荒行の末に御仏の境地に辿り着いたのだろうと歓喜する。
｢見てみて、玄雲様！私、つよくなったの！｣
だがその喜びは、瞬く間に絶望へと追いやられる事となった。

むふ
スゴイ過ぎる存在は見た者の目と脳を破壊するというのをちゃんと早めにやっておく…と言うわけだね灯花

相変わらずこういう描写上手いよな…

これで神様いたら面目丸潰れだよ…

｢分かっていた……この身は所詮、紛い物……私は己の力では、御仏になる事が叶わなかった……｣
口から血反吐を吐きながら、それでも玄雲は言葉を続ける。
｢戦神子は戦い、死ぬ……その定めに子供を……それも寺で引き取った孤児を巻き込むなど、あってはならぬ事……！｣
玄雲は、自らを御仏へと押し上げた少女の事を思い出す。
少しでも長く生きて欲しい……そう願って稽古を付けながらも、玄雲は決して少女を戦わせようとはしなかった。
だからこそ生きた仏となり、妖魔とさえ戦う力を手にした玄雲は代わりに戦い続けたが、結局少女は目の前で妖魔と成り果て命を散らしてしまった。

｢私は死を止められなかった……！何が僧侶か、御仏か……！……だが、ならばせめて……水徳寺がこの地を統べ、あの子が願った御仏として……私が、戦乱の世に嘆く民を導かねばならぬと思った……！｣
妖魔と成り果てた少女を倒す事も出来ずに見逃してしまった玄雲は、その後何度も同じ妖魔と出会った。
明らかに数が増えていたそれらは、しかし玄雲にだけは決して手を出さず、まるで有り難いものを見つけて祈るように、その場に蹲るばかりであった。
｢グリーフシード……魔女の種子を集めて撒いていたのは……｣
｢私だ……世の平穏の為に世を乱す、その矛盾さえも……大義と信じて飲み込んだまでの事……｣

じゃあさっきの魔女は全部…

妖魔による被害が増加したのも、一つの結界の中に複数の魔女が同時に発生したのも、全ては玄雲が起こした事。
世を敢えて一度乱し、その元凶として定めた泰党を討つ中で隅谷をも謀殺し、自らが相磨の国の実権を握った上で、民の心に再び御仏への信仰心を根付かせる。
そして最後には、生ける神である｢｣の勢力さえも合法的に呑み込む事で封殺する。
それが玄雲の真の計画であった。

｢だが、全ては終わった……最早どうする事も出来まい……｣
全てを語り終えた玄雲は、暗くなり始めた天を仰ぐ。
｢神よ、私を殺せ｣
己の身を投げ出して、目を閉じる。
その姿を前に｢｣は、
①｢まだ殺しはしない｣
②｢坊主にはやる事がある｣
③｢恩には報いを、罪には罰を｣
④｢……露と千鶴に謝れ｣
dice1d4=4 (4)

名前覚えてたのかよ！

情がうつるからかなぁ…名前呼ばないの

カミサマが名前を口にするのは相当気に入っている証と思われる

｢坊主、やるべきは死では無い｣
全てを諦めたように転がる玄雲の傷口を掴み、無理矢理持ち上げた｢｣は、更に胸倉を掴んで顔を近づける。
｢その口で全てを伝え、裁きを受ける事。先程既に始まってしまった戦を一刻も早く止める事｣
力を込めて持ち上げられた玄雲は、そのまま強制的に立たされた。
｢そして……露と千鶴に謝れ｣
そう言って｢｣は、露と千鶴を背負うと玄雲を歩かせ始めた。

おケツは自分で拭きましょうってな

露と千鶴を→意識を失ったままの露と千鶴を

既に戦の火蓋は切って落とされ、夜の山へと兵達が飛び込んでいく中、｢｣は玄雲と共に駆け抜けていく。
水名家の当主である正綱と、泰党の長である山右衛門が斬り結ぶ渦中へと飛び込んできた｢｣は、両者に娘である露と千鶴をそれぞれ見せる事で無理矢理に戦いを停めさせた。

止まれなくなってしまったと言うヤツか…

この紋所(娘)が目に入らぬか!

そして……
①玄雲が全ての罪を告白した事で一先ずの決着が
②玄雲が全ての罪を被った事で一先ずの決着が
③更に神社勢力の介入によって戦は一時停戦に
④
dice1d4=2 (2)

露と千鶴が意識失ってる時に敢えて名前を呼んだのか
カミサマも恥ずかしいのか？

引かなかった4がクリティカルだったのかファンブルだったのか分からなくて怖い

｢｣が連れてきた玄雲の告白により、全ての諍いの原因が彼にあったと明かされた事で、早期の内に戦は終わった。
少なくとも妖魔の件について、泰党の身が潔白である事が証明された為に、争う理由がなくなったからである。
夜の森の中、腰を落ち着けた正綱と山右衛門、そしてその他領主達が今後の玄雲の処遇について話す中、露と千鶴は目を覚ます。
そして……
①｢青いの、赤いの。全ては終わった｣
②｢二人とも、中々だった｣
③｢これで終わり｣
④｢…………ああ、そうか｣
dice1d4=4 (4)

どうしたカミサマ！

何を悟ったんだ神様

｢……ごさい、じん……？｣
｢……うっ……ここは、どこだ……？｣
無用な争いを止めるべく、ひた走った二人の戦神子。
周囲の者達は、孤立無援の中で勇猛に戦った彼女達を称えていく。
｢アタシ達、やったんだな……なあ、露！｣
｢ええ……！これで民の安寧も保たれるわ！｣
二人が喜びを分かち合うその裏で、｢｣はただ一人、遠くの方を見やっていた。

ずっと嫌な予感はし続けていた。
初めてその存在を知った時も、露に協力を求められたあの日も。
神に集う信仰とは、何も正の想念ばかりではない。
畏れ、怒り、嘆き、苦しみ……負の想念による信仰もまた蓄積されていく。
古くは人身御供に使われ、切り倒せば祟りを起こすとさえ言われた神木が、それを宿していない道理は無かったのだ。
①｢直に、穴が開く｣
②｢再び争いが起きたその時に｣
③｢また見る事になるか｣
④｢…………開いてしまった｣
dice1d4=1 (1)

ここで穴か…

んふふ💙私とか似たような存在だよね💙

現代では大穴開いてるもんなあ…

人の死と信仰が蔓延する時、神木の祟りという信仰の集積が、魔女の大量発生とそれが引き起こした諍いに引き摺られて、死を穿とうとしている。
或いはそれも、死を遠ざけるあまり死に嫌われ、死を司るとさえ畏れられたこの身が、この地に長く留まってしまったが故か。
何れにせよ、直にあの"穴"が開く。
絶望が呼び水となって、死への道が開かれる時が来る。
①｢……仕方ない｣
②｢手が無い訳でもない……けど｣
③｢どうがいいか｣
④ただ無言でじっと遠くを見つめる
dice1d4=3 (3)

死を司るという信仰を受けてるから現代で穴開門とかできるようになってるのかな

｢どうがいいか……｣
｢｣はそう一言呟くと、瞳を閉じた。

①水名神社戦国絵巻〜完〜(残りは本編で明かされる流れ)
②ここまでが5章と6章の間のイベントで、後は7章と8章の間に続きのイベントが挟まるのである
dice1d2=2 (2)

はい

自分からイベントを生やしていくのやめなよおねえちゃん

また自分で自分の首を絞めようとしてる

ヒストリアと露千鶴の最後まで全部！？

爆笑してしまった
それ2分の1でいいんすか
良かったんだろうな…

これヒストリアは戦国編の代わりに「」の過去編になるんかな…

>これヒストリアは戦国編の代わりに「」の過去編になるんかな…
(他の時代にもいる)

まあつまり。
穴が開くという不穏な言葉だけを残して、5章と6章の間に挟まれた馬鹿みたいに長いイベントの水名神社戦国絵巻は終わりを迎えるのだった。
ここで切った理由はね、イベントを増やしたいからじゃないんですよ、この実装順的には6章と7章の間に入るらしい続きの話は次回やるのでね。
単にもう今日は疲れた！！！！！！

お疲れ様ぜー！

6章と7章の間なのか7章と8章の間なのかどっちなんだい！

お疲れさま！面白かった…

いやマジな話これ置いて6章7章やって戻ってくるの頭おかしくなるから、あくまでこの｢｣がいる世界での実装順的には7章と8章の間と言うだけで、続きはこのまま次回やるよ。
はい。
こんなもん見せられてもプレイヤー皆困惑するだろ。

お疲れ様だぜー！

僧侶のおっさん
強すぎだろ！

不滅のカミサマとクソ強坊主の時点で困惑を飛び越えて頭が狂うものと思われるが…

とりあえず今日のところはここまでにして、続きは次回にしとうございます。
とりあえず一つ言うことがあるとすれば玄雲盛り過ぎ！！！！という事
100出したせいで色々増えたじゃねぇかクソ坊主がよォ……

スーパー玄雲であった…

一応穴は口寄せ神社(本物)使ったのとねむみふに不法投棄の代償支払わせるのに使ったから存在自体はプレイヤーにも明かされてはいるな
この従者は誰！？誰なの！？怖いよぉ！

侍と忍者だからこの二人かなみたいなのは考えられるから…

本編6章7章で穴や従者の説明があるかもしれないし…

あと実は今回長丁場なせいでもう粗方｢｣のデザインが出来上がってるんですよね
それで使えないかなと思って作ったけどラフ過ぎてやめた没スチルみたいなのができてしまったんだけどどうすりゃいいでしょうね

100じゃなきゃここまで盛られなかったか…

> 100出したせいで色々増えたじゃねぇかクソ坊主がよォ……
おねえちゃんと無関係な変な輪っか付けてる邪神さんの闇のゲーム盤で赤い眼鏡の主人公がダーツってこれまた10000×50周生きてた人に100ファンで負けた時といいファンブルからの起死回生の理屈組み立てが凄いよねおねえちゃん

さっさと見せるのｼｭｯ

>侍と忍者だからこの二人かなみたいなのは考えられるから…
戦国の本人なのかどうかでsnsやらが滅茶苦茶ハラハラするやつ

もしかしたらどっちかは玄雲かもしれん

> あくまでこの｢｣がいる世界での実装順的には
ソウルジェム砕いても魔女化しても死なない魔法少女の理屈が通用しない挙句感情エネルギーを能動的に利用し出す不滅のカミサマの衝撃的エントリーに神浜の物語全部持ってかれてる気がするけどいいんスかこれ

カミサマはルール無用だろ

まだ終わってないのに外見イメージ出すのもアレかなとは思うんだけどもうぶっちゃけ下手な他の｢｣より長い事やってるんでまあいいか…
一応ざっくりした図なので完全版ではないし変わる可能性もゼロじゃないからあしからず

確か髪と眼の色がよく分からん…で後回しになってるんだよね
本編終わったらどんな判定になるか楽しみだね

おおっ…なんかすごくそれっぽい

髪サラサラで長いのと正に古代って感じだけど神秘さも感じさせる衣装解釈一致です

あっめっちゃかわいい

おい待てェんよありがとうございますんよｽﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

…これが毎回ツキジめいた惨状になるの？

首飛ばした時髪も切れて掃除を余計にめんどくさくしてそう
掃除と言えば寺にばらまかれたカミサマの死体どうするんだろう…

>…これが毎回ツキジめいた惨状になるの？
( っ˙ᗜ˙)╮ =͟͟͞͞ (頭)(腕)(脚)💥💥💥💥

>掃除と言えば寺にばらまかれたカミサマの死体どうするんだろう…
そりゃお前肥料にするんだろ

日本人離れした顔に人間離れした髪色と目の色してる奴がいりゃそりゃあ神として祭り上げられようというもんだな

某対戦会に殴り込みかけた後になんかビビッと来て40分くらいで描いたけどまあ…うん！って感じ
こっちは一応ぼったち図というか衣装デザイン目的で描いてたやつ
特定の神話っぽくならないようにイメージしてたのに結局日本神話に寄っていく
チャームポイントは首切り落としたら一緒に壊せるソウルジェムと前の布取ったら上半身はほぼ全裸なこと
まあそれはそれとしてわたしはとりあえず寝ます
皆も寝ようね、4時半だぞ
また次回！！！！！！！！！！！

じゃあ毎回SG壊してるのかよ！

(ねむちゃんこの顔に選択迫られたんだな…)

お疲れ様だぜー！

カミサマの不滅性が信仰に由来するようにカミサマの衣装も信仰によって変わるのかもしれん
今は日本で長いこと祀られてるから日本神話寄りになってるだけみたいな

頭に紋章？的なの巻いてるのいいよね…

よく見たらアバラが浮いてるの…"ガチ"なの…